【コラム013】人口が少ない国の戦略

10年以上前から、『韓流』と言われる、韓国製のエンタメが台頭している。Netflix限定のドラマにも韓国勢が多い。BTSから始まるK-POPも破竹の勢いだ。誰もが知る通り、歌やダンスも高水準。圧倒的に世界に君臨し、ファンは「完成されたアーティスト」を応援する。

よく比較される例として、日本製のエンタメやJ-POPがある。日本はデビューしてから育成し、ファンも「応援し育てる」。日本のやり方が悪い訳ではないが、この手法は「日本国内」でしか通用しない。ここから海外で飛躍する例は極めて少ない。

日本国内の人口は約1億2,600万人。韓国は約5,156万人。

韓国は、『内需だけでは大きな成功を収める事が不可能』だと知っている。そのため、エンタメに限らず、すべての商品、コンテンツを「海外販売(外需)」を前提に作っている。

日本は中途半端に人口が多いため、「内需」だけでもビジネスが通用していた。ここに来て、人口(特に現役世代)が減少し、「内需」のみに頼っていたビジネスが成り立たなくなる。

我々、観光業界における「外需」は何だろうか。韓国の戦略から学ぶ事は何だろうか。

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