【コラム011】サステナブルな観光地化に必要なこと
自然景観、いわゆる景勝地と言われる観光スポットを訪問していつも疑問に思うことがある。
「なぜ無料なのか?」
先日、宮崎県のある景勝地を訪問した。バス専用の駐車場もあり、その場所までの遊歩道も整備されている。途中には足元が透明な展望スポットも整備。
しかし、全て無料。
これらの整備費(建設費と維持管理費)は、かなりのものと推測出来る。
誰がお金を払っているのか?
答えは、県民や市民の「税金」から。つまりは、地元の宮崎県民に負担してもらっている。
観光は、「移動」「宿泊」「食事」「お土産」やそれに付随する多くの産業への恩恵がある。しかし、それらはあくまで【間接的受益者】だ。
本来、【直接的受益者】にも多少は負担してもらうのが筋だと思うのは私だけだろうか?
要は、「無料」でなく「有料」にすべきだと考える。
今までは、住民人口がそれなりに多かったから「税金」がある程度あった。しかし、今後は急激な人口減(特に地方)になる。つまりは地方の「税収」が減るわけだ。
「有料にすると訪問してくれなくなる」と恐れ、無料観光地を続けていると、必ずその地は維持出来なくなる。
そもそも、数百円程度の有料化も出来ない(無料でないと人が来ない)ようでは、単に「魅力がない」だけだ。