【コラム022】人流を止めるな
以前に掲載した「サスティナブル観光地を目指して」の続きになる話。
オーバーツーリズムという言葉がある程、センシティブな問題ではある。観光関連に従事する者は「人を呼びたい」が、地域住民は「静かに暮らしたい」。この対局となる考えを調和する方法のひとつが、前回お伝えした「地域住民へのお金の還元」だ。
このような対策を取らず放置していると、地域住民に「アンチ観光客」の意識が芽生える。
前回の例とは別の某所(インスタ映え&訪日客も多い)では、「入場時間制限」と「お盆、9~11月土日祝は入場禁止」と自治体が決めたらしい。理由は交通渋滞の緩和及び近隣自治会への迷惑防止のため。
せっかく有名になれて抜群の集客力を持つ「観光地の顔」となれたのに、とても勿体ない話だ。水の流れと同様に人の流れもゼロから作り出すのはとても難しい。
全国の自治体(観光課)や観光事業者が躍起になって、「わが町にも観光客を!」と情報発信している中で、かたや「観光客をブロックする」思考になっているのがとても勿体ない。

