フロントとして想うこと 134
何もない場所を観光地化する工夫
ある立寄り施設の営業マンの方の素晴らしい話です。
その立寄り施設は、伝統産業の見学と買物だけをやっているところです。
食事提供は、していないので、営業上の工夫もやりにくいはずです。
3年程前にその会社に入社され、そこで働いていることは存じ上げてはいました。
しかし、その土地へ(お客様を)引っ張る魅力がそこまではありません。
けれど今回、3年振りにお会いした時の営業(プレゼン)内容がとても素晴らしいものでした。
業界未経験の周辺の食事施設を数軒口説いて、
団体向けの食事メニューを作らせ、
手数料の交渉も行い、
団体が行っても様になるような観光場所を探し出し、
観光マップまで作成していたのです。
これによって旅行会社も我々案内所も(観光未開拓だった)その場所へお客様を誘導する材料が揃ったのです。
一般的な営業マンは自社のことだけをアピールします。
自社へ誘導するには何が必要で何が足りていないのかを考え、不足部分は、周辺のお店も巻き込んでゼロから指導し観光マップまで作り出す。
ここまで出来れば完璧です。
(2017年6月発行 Itohかわら版より抜粋 文/伊藤匡)
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