フロントとして想うこと 124

観光業と役所の乖離(前編)

近年、国や自治体が主体となり、観光セミナーなどが頻繁に行われています。

定住人口が減り続け交流人口によって地域経済を活性化させていく『観光』という素材は、誰もが異論を唱えることのないお題目となりつつあります。
このようなセミナーや講習会に私も一参加者として出席することがありますが、違和感を覚えることがあります。

その違和感ポイントのひとつが参加者に対して。

質疑応答の時間で『(観光活性化に対して)お国は私達に何をしてくれるのか?』と受け身ともいえる要望をよく聞くのです。
他の施策はともかく観光というものに役所からの手助けを初めから期待していることに愕然とします。

観光を商売に結び付けるのであれば、自主自立の精神がなければ絶対にうまくいきません。仮に役所からの支援(補助金等)を受けたとしても、それは一時的なものです。助成金がなければ立ち行かない観光素材など継続するはずがないのです。
(後編へ続く)

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(2016年12月発行 Itohかわら版より抜粋 文/伊藤匡)